日本リハビリテーション連携科学学会について

理事長ご挨拶

川間 健之介 (日本リハビリテーション連携科学学会理事長)

連携は現代社会において活動する様々な分野における最も重要なキーワードの一つであり、20世紀に誕生したリハビリテーションの領域では、はじめからチームアプローチを活動形態の特徴として、展開してまいりました。

当初のリハビリテーションのイメージは医療に限られており、そこでの連携も医療職間の連携と思われがちでした。実際には医療や保健の領域だけではなく、福祉や教育や労働などの多くの分野がかかわってきましたが、それぞれの領域での目標達成に方向づけられ、当事者のトータルとしての幸福を目指した領域を超えての連携には課題が多くありました。

日本リハビリテーシヨン連携科学学会は、リハビリテーシヨン諸科学の有機的な連携、ネットワーク、総合的なリハビリテーションを実現するために現場の実践に即した研究と実践を重視した研究交流の場を提供することを目的に、1999年に設立されました。

本学会の特徴として、医療、保健、福祉、教育、労働、建築などリハビリテーションに関わる多様な専門職や当事者がメンバーとなり、リハビリテーション全体に関わり、かつ専門領域間の連携を図る理論的研究、理論に裏付けられた専門的技術・方法の開発と実践、および障害のある人々のライフサイクルの視点に立った最適な地域ケア実現のための方策の検討などの活動を行っています。

多数の職種が連携して、子供から高齢者まで、日常生活や社会活動に障害のある方々の、それぞれの地域における生活を支援する技術を科学するために、皆さまが本学会に入会し、ホットな議論に参加されることを願っています。

歴代理事長

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