定例研究会

定例研究会 交流シンポジウムの発表演題のご案内

研究推進委員会・国際研究推進委員会

このたびは、定例研究会 交流シンポジウムの趣旨をご理解いただき、発表の応募をいただきましてありがとうございました。 下記の発表演題に決定しました。

演題番号1

代表発表者

會田玉美(目白大学大学院リハビリテーション学研究科)

共同研究者

大塚栄子(植草学園大学)

発表タイトル

高次脳機能障害のリハビリテーション連携 ー成人期、小児期受傷の高次脳機能障害支援の課題ー

研究概要

高次脳機能障害は古くから医療・福祉専門職が支援してきた。公的支援が始まって約20年が経つが、いまだに地域に支援がない、円滑に支援がつながらないなどで、離職、引きこもり、依存症、家庭不和などのケースが後を絶たない。
高次脳機能障害の症状は目に見えにくいうえ、個別性が高く、障害者および家族の障害認識が難しい。支援は医療から始まり、障害者福祉、労働や教育、介地域包括支援センターなど介護護保険領域、生活保護や社会福祉協議会など非常に幅広い。
本セミナーでは、小児期受傷の高次脳機能障害の支援の課題、成人の高次脳機能障害の課題を知っていただき、参加者とともによりよい支援のための研究および取り組みについてディスカッションしたいと考えている。

キーワード

高次脳機能障害、リハビリテーション連携、自己決定支援、就労支援

その他の自由記載

高次脳機能障害の支援にかかわっている方、また興味をお持ちの方は、どの領域でも結構です。ぜひご参加いただきたいです。

演題番号2

代表発表者

莊司さやか(筑波大学大学院人間総合科学研究群リハビリテーション科学学位プログラム博士後期課程)

共同研究者

西尾香織、古田聡、津田美和、川口麻里、八重田淳

発表タイトル

発達障害のある成人に対するオンラインソーシャルスキルトレーニングの効果とその汎化に関する検討

研究概要

発達障害のある人は、コミュニケーションや対人関係の問題から就労継続や職場適応等の課題を抱えていることが知られている。発達障害者支援センターでは、知的障害を伴わない発達障害のある成人期の相談が年々増加している。また、成人期の相談は、障害特性から、職場での同僚や上司とのコミュニケーションや対人関係に関する内容が報告されている。
一方、コミュニケーション訓練の1つにソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)がある。しかし、成人を対象とした介入研究は少なく、訓練で獲得したスキルが職場環境下で汎化しているかを評価した報告は少ない。そこで、職場でのコミュニケーションスキル獲得のためのSSTに参加した発達障害ある人は、獲得したスキルを職場環境で汎化させることがさせることができるのか、また、汎化しなかった場合はその理由を明らかにすることが必要であると考える。本人のスキルと環境の両方を評価することは、発達障害のある人の就労に関する課題が明らかになり、実践的なプログラムの提案に繋がると考える。

キーワード

発達障害者、ソーシャルスキルトレーニング、介入研究

その他の自由記載

私達は、オンラインを使用して、職場でのコミュニケーションスキルを向上させるためソーシャルスキルトレーニングの実践している。このトレーニングで得たスキルが実際の職場で汎化されているのかを評価することは、介入効果の判定に重要であると考える。評価場面や評価方法の問題点を解決することができれば、対象者の実際の職場での課題が明らかになり、よりよい支援の提案に繋がると考える。

演題番号3

代表発表者

津田美和(筑波大学大学院人間総合科学研究群リハビリテーション科学学位プログラム博士前期課程)

共同研究者

北上守俊、扇浩幸、 建石幸子、 木田聖吾、堀籠衣子、橋本奈美、八重田淳

発表タイトル

就労支援におけるリハビリテーション専門職の多職種連携の現状と課題

研究概要

障害者の就労支援は、従来からの身体障害や知的障害に加え精神障害、発達障害、高次脳機能障害など対象者が増加し、就労系障害福祉サービスから一般就労への移行者数は年々増加している。障害者の就労の可能性を広げるために、様々な専門分野の関係者が就労支援に必要な知識やスキルの共通認識を持ったうえで専門性を発揮し、障害者の職業生活を支えていくことが重要となっている。

就労移行支援は作業療法士の配置がある事業所は、ない事業所と比べて利用者の就職者数が2倍以上で職場定着者数も多いことが報告され、2018年度の障害福祉サービス等報酬改定で作業療法士の配置加算がなされた。しかし北上らの先行研究では就労移行支援事業所での理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(以下「リハ専門職」とする)へのニーズは高くない状況であり、その原因として、リハ専門職は他の専門職からみて、心身機能の維持・向上を専門とする専門職との認識が強く、活動や参加に対して支援をする専門職との認識が薄いと指摘されている。就労移行支援事業所で活動する作業療法士の数は、2014年度から2019年度で14.8倍に増加しているものの、就労移行支援事業所においてリハ専門職が実際にどのような支援を行っているか報告はない。
そこで本研究会では、就労支援に携わるリハビリテーション専門職が感じる多職種連携への課題や支援方法などの情報交換を行い、障害者の就労支援の促進をはかることを目的とする。

キーワード

就労支援、リハビリテーション、障害福祉サービス、多職種連携

その他の自由記載

就労支援(医療、介護、障害福祉、教育など)にかかわるリハ専門職の研究会です。リハ専門職以外の方も歓迎です。よろしくお願いいたします。

お問い合わせ先

研究推進委員会・国際研究推進委員会
 

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